職業講話 横浜市立緑が丘中学校
横浜市内の中学校では「職業講話」があり、所属する田園都市建築家の会が地域貢献の一環として例年参加しています。
今年は私がメンバーの代表として緑が丘中学校に伺うことになりました。
職業講話とは端的に言うと、自身の仕事とはどういうことをするのかということを話をする場です。
普段建築の授業を受け持っている明治大学では大学生と接する機会があるものの、さらに若い世代の中学生に建築設計の仕事を話をするのは初めてでした。
当日は私以外にも歯医者さん、保険会社の方々、動物病院の先生、鉄道・バス整備会社の方々もいて、
生徒が自分の興味ある職業の話を聞くことができる授業スタイルでした。
この日は1コマの50分の講話を中学2年生に2回行いました。自身の出自から、大学を出て所員となった北川原温さんの事務所での担当作品について、
現在の自分の事務所の作品について、時系列にパワーポイントを使って話をしました。
北川原事務所時代の話では山梨県・北杜市にある中村キース・へリング美術館をはじめとした一連の担当プロジェクトの話をメインにしました。
その際に「キース・ヘリングというアーティストを知っていますか?」と2回の講話で聞いたのですが、見事に回答はゼロでした・・・
考えてみれば自分が中学2年生の際に知っていた海外のアーティストなんていなかった気がするので当然といえば当然の結果ですね(笑)
独立後の話では、自宅兼事務所や住宅作品、リノベーション作品、現在工事中の夢見ヶ崎動物公園の公衆トイレのプロジェクトについて話をしました。
その中で生徒の皆さんの興味を一番ひいたのは夢見ヶ崎動物公園プロジェクトの建築模型でした。
大学生の時代から模型を作ったり、見たり、触ったりしていると建築模型という存在が当たり前になっている自分にとって、
講話が終わってからも模型の近くで目を輝かせて模型を除く生徒の姿がとても新鮮に映りました。
最後に「みなさんの好きな建物はありますか?」との質問を投げかけて話を終わりました。
この講話を通じて建築というものを少しでも身近に感じてもらえれば嬉しいですね。
私自身も大変勉強になった一日でした!
後日、生徒の皆さんからたくさんの直筆の感想をいただきました!