鉄筋コンクリート造の外断熱
(私の所属する田園都市建築家の会のブログにも投稿しておりますので是非ご覧ください)
これまで様々なRC造の住宅や建築を設計してまいりましたが、現在工事監理をしているプロジェクトで初めてRC造の外断熱を採用しました。
外断熱は鉄筋コンクリート造のメリットを最大限に活かせる断熱工法とも言えます。
それはコンクリートは温めにくく、冷めにくい材料だからです。
つまり外断熱でコンクリートを覆うことで、外気の影響を受けづらく、年間を通じて室内の温度の変化が少なくなります。
写真のようにコンクリートの外壁を断熱材で覆っていきます。
この上に外部仕上材を施工することになりますが、今回は塗装仕上げを予定しています。
外断熱は室内の温度変化が少ないことで収縮クラックも低減され、外部が保護されることで、風雨によるコンクリートの劣化も抑えられます。
また内部仕上は、外断熱をすることで写真のようにコンクリート打ち放し仕上げにもできます。(まだ施工中です)
いいこと尽くめのように思われるRC造の外断熱ですが、本業の私でさえあまり触れる機会は多くありません。
なぜかというと、どうしても外断熱は内断熱に比べて手間がかかり、コストもかかってしまうからです。
ただ、外断熱は光熱費の低減や建物の長寿命化につながるため、建物のライフサイクルコストで考えれば十分に元は取れます。
近年、高性能な省エネ住宅が普及してきていますので、お目にかかる機会も増えるかもしれません。